矯正の知識

上顎前突(出っ歯について)

上顎前突(出っ歯)とは下の歯に比べ、上の歯が極端に出ている状態をいいます。教科書的には上の前歯の先端が下の前歯の先端よりも5mm以上出ている場合と定義されています。

原因には様々のものがありますが、一つは習癖によるものがあります。

指しゃぶりや下唇を噛む癖があると上の前歯は前方に、下の前歯は後方に押されるため出っ歯になります。また、口呼吸の癖があると、常にお口が開いているため、唇で前歯を抑える力が弱くなり出っ歯になりやすくなります。

他には遺伝的な原因があります。両親が出っ歯である場合はその子どもも出っ歯になることが多いです。遺伝的な原因の場合は骨格に問題がある場合が多く、上顎が大きくて出っ歯になる場合もあれば、下顎が小さいことで相対的に上顎が突出し、出っ歯になっている場合もあります。

上顎前突である場合、次のような弊害があります。

1.上顎前突の人は転倒時に前歯をぶつけやすいため、約三人に一人が前歯に怪我をしています。

2.前歯で食べ物を噛み切れないため、舌を押し付けて噛み切ったり、下顎を前に出して噛み切るようになったりします。それにより、二次的に舌癖や顎関節症になりやすいという報告もあります。

3.歯が出ているので口が閉じにくくなります。口を開けていることで上顎前突が誘引されますが、上顎前突によっても口唇閉鎖不全が誘発されるためどちらか一方を治そうとしてもなかなか解決しません。また、口を開いている状態が継続すると前歯部が乾燥するため、虫歯や歯肉炎のリスクが増加します。

治療方法はいくつかの方法がありますが、一番シンプルな方っ方は上の前歯を後ろに引っ込めることです。上の前歯を引っ込めるためにはその隙間が必要になりますので、すきっ歯の人以外は上の奥歯を後ろに移動したり、歯並びを側方に広げたり、歯を抜いて隙間を作る必要があります。

また、成長が残されている場合は上顎の成長を抑える装置を使用したり、下顎の成長を促す装置を使用したりします。成長が終了した、あるいは殆ど残されていない10代後半からはこのような治療方法は適用になりません。

骨格的なズレがあまりにも大きい場合は手術で顎を切って骨格ごと治す方法もあります。前述の成長コントロールと同じように、出ている上顎を引っ込めたり、成長が乏しい下顎を前方に出したりします。手術を含めた矯正治療は成長がほとんど終了している場合のみ適用になります。

筋機能療法(ベロや唇の筋トレ)にて舌癖を改善し、出っ歯でいることが難しい環境を作ることで、治療をスムーズにしたり、後戻りを低減することに役立ちます。小学生くらいの年齢で出っ歯の程度が少なく上顎がすきっ歯の場合は筋機能療法だけで改善する場合もあります。

このように上顎前突には様々な原因・弊害・治療方法がありますので、自分やお子様が出っ歯かもしれないと悩んでいる場合は矯正歯科に相談にいかれると良いと思います。

 

 

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