前歯のかみ合わせが深い状態である過蓋咬合についてです。
過蓋咬合とはかみ合わせが極端に深い咬合で、奥歯でカチンと噛んだ際に上の前歯で下の前歯が隠れてしまっている状態を言います。
原因
①歯ぎしりや加齢により奥歯がすり減ってしまってだんだん前歯のかみ合わせが深くなる
②骨格的に奥歯の位置が低く(歯茎側にある)、前歯の位置が高い(歯茎から出ている)場合もかみ合わせが深くなる
③先天欠如によって奥歯がなかったり、虫歯や歯周病によって奥歯を失って支えがなくなってしまうとかみ合わせが深くなる
過蓋咬合による弊害
①下の前歯が上の歯茎に当たって痛みが出ることがある
②下の前歯に上の前歯が突き上げられることで、上の前歯にだんだん隙間が空いてしまったり、出っ歯になってしまったりすることで最悪の場合歯が抜けてしまうことも
過蓋咬合の治療方法
大抵の場合は奥歯にも原因があるため、根本的な治療が必要になりますので部分矯正による治療は難しく、全体的な矯正治療が必要になります。
奥歯を引っ張り出したり(挺出)、前歯を押し込んだり(圧下)して治療していきます。以前はワイヤー矯正で治療を行うことが推奨されていましたが、技術の進歩により最近ではマウスピー型矯正装置(特にインビザライン)での治療も可能となってきました。
過蓋咬合単独ではすぐに機能的問題は生じないため、自分の歯並びが不正咬合だということに気がついていない方も多いと思います。
実際に、短い期間(10年程度)で見ると食事のしにくさ、見た目に与える影響が少なく日常生活で困ることはほとんどありません。
ところが、長い期間(20年以上)で見ると上の前歯は下の前歯に突き上げられるため、過度な負担がかかり揺れてきてしまったり、下の歯に押されることで前に傾斜し出っ歯やすきっ歯になってしまうことがあります。
すぐに治療しなくても大きな問題にはならないことがほとんどですが、放置しすぎないようにタイミングを見てお近くの歯医者さんに相談してみましょう。
千葉市の稲毛、稲毛海岸、新検見川で矯正歯科をお探しの方はつみき矯正歯科稲毛に矯正相談に来てみてはいかがでしょうか。
当院では審美ブラケット(セラミック)、ホワイトワイヤーも追加料金無しで使用しています。
〒263-0043 千葉県千葉市稲毛区小仲台6-19-28FYSⅢビル1F
つみき矯正歯科稲毛